統合システムについて

品質ISO9001を既に取得済み、今度環境ISO14001の取得に取り組んで
いく場合の統合システムについて考えてみる。

まぜ統合システムのメリット・デメリットについて
(メリット)
1.システムが一元化され、体系的にすっきりする。
2.今後の追加システムとなった場合、統合化容易
3.それぞれの規格での共通項目を一元化できる
  1)文書管理 2)内部監査 3)マネジメントレビュー など

(デメリット)
1.システムが統合されているため、各規格との照合がしにくい特に規格項目のNo
 が異なってくるので分かりにくい
2.個々の規格限定とした作業がしにくい品質9001のみ・環境14001のみ

 次に上記の場合について考えてみる。
 方向としては次のいずれかが考えられる。

1.ISO9001を現状のまま継続して、環境ISO14001を別途マニュアルと
  して取り組んでいく。
 
2.最初から統合マネジメントシステムを構築して、統合という方向で環境ISO14001
  を取得する。

考え方
・現在、既に9001等のシステムが運用されている場合、すぐに統合システム
 への更新は社内の混乱を招きやすいなるべく、現行と分けて取り組む方が混乱が起こらない。
・統合システムになると、システムが複雑かしてくるため、社内教育を充分に行う必要があり、
 準備不足による社内徹底が不十分でシステムの形骸化へと繋がりやすい
.統合システムの基本的考え方は、複数(4〜5以上)のシステムが出てきたときに、共通化
 できる部分は共通化する方法としての統合化であり、必ずしも統合すれば良くなるというこ
 とにはならない。
 まずは、混乱しなく、皆が分かりやすいシステムで無ければならない。
・同一社内にいくつもシステムがあると使いにくいので一つにまとめて管理した方が効率的で
 スッキリしたい場合である
 ではいくつものマニュアルにはどのようなものが現在存在しているか
 1.品質ISO9001
 2.環境ISO14001
 3.労働安全OHASAS18000
 4.ISMSISO27000
 5.CSRISO26000
 等の規格である。

弊社の考えは、なるべく規格を複雑化しないで、皆さんが分かりやすい規格を目指すべきであり、
納得できるシステムでなければ形骸化しやすく、場合よってはその企業のモラル低下へと繋が
ることも充分予想され、勝ち組のISOから離れる可能性大!!