品質のISOと環境ISOとどちらが先か?

よく聞かれるテーマであり、簡単にポイントをまとめてみる。
品質のISOとはISO9001
環境のISOとはISO14001 である。

一般的にはISO9001から取り組み、その後環境ISO14001へと
進む企業が通常である。
ただ、環境関連の仕事、または、その企業にとって環境を優先したいという個々の
目的があれば、特に環境を先に取り組むことに対してもあまり問題にはならない
と考える。
ISO9001と14001の規格内容に多くの共通点がありいずれかで仕組み
を検討していれば、ほぼ同じ内容で共通化が可能。
共通項目としては
1.文書管理
2.内部監査
3.是正・予防処置
4.マネジメントレビュー
などである。

基本的にはなるべく帳票類(様式など)を複雑にしないで、共用化ができるように
作っていくことが重要である。
又、最近では9001と14001を同時に取得する方法もとられている。
ただこの場合は要注意が必要である。
同時取得する場合は、なるべく仕事での負荷が少ない、主にサービス業
商社関係の業種については有効と思われるが、製造業等の環境負荷も色々考えられる
場合は、十分な検討が出来ず、取得に無理が生ずることも考えられる。
もし取得した場合でも、維持管理も難しく逆に後で苦労することが予測され
下手をすると形骸化したシステムになりかねない。
急がば回れで、確実に個々を取得していくことも結果的には良いのではと
考える。
ただ環境負荷が非常に少ない場合は同時認証も可能であるが?